ガスはあるのに火が弱い…秋冬キャンプでカセットガスがつかない「ドロップダウン現象」の正体と対策

のキャンプでCB缶の火力が弱くなり、バーナーを見つめる父 持ち物・ギア

こんにちは!『いっとっ〜こ!』です。

11月下旬のキャンプの夜のことです。

コーヒーを飲もうと、お湯を沸かし始めました。

使っていたのは、イワタニのシングルバーナーです。

最初は勢いよく火が出ていたんです。

ところが、しばらくすると火がだんだん弱くなっていきました。

ガスはまだ残っているのに、です。

「えっ、なんで?」と本気でびっくりしました。

その夜の気温は、10℃くらいだったと思います。

ふと缶に触ってみると、CB缶がとても冷たくなっていました。

「冷えすぎているせいかも…」

そう思って、あわてて缶を手で握って温めて、なんとかお湯を沸かしました。

あとで調べて知ったのが「ドロップダウン現象」という言葉です。

この記事では、あの夜の失敗から学んだ原因と、我が家が今やっている対策をまとめます。


この記事の要約

  • 通常のカセットガス(CB缶)は外気温10℃を下回ると気化しにくくなり、5℃以下ではほとんど使えなくなります(イワタニ公式の目安)
  • 天気予報の最低気温が10℃を切りそうな日は、器具に適合した寒い時期向けのパワーガスを持っていくのが我が家のルールです
  • 火が弱くなったら、いったん火を止めてから缶を手のひらで温めるか、冷えていない予備の缶に交換するのが安全な応急処置です
  • 焚き火や炭火のそばに缶を置く、大きな鍋で缶の部分を覆うのは破裂の危険があるので絶対にNGです
  • 買い替えるなら、缶を温める仕組み(ヒートパネルやパワーブースター)付きのバーナーを選ぶと火力が落ちにくくなります

ガスは残っているのに火が弱い…これが「ドロップダウン現象」

火がだんだん弱くなるのは「缶が冷えていく」から

使用中にCB缶が冷えてバーナーの火が弱くなった様子

カセットガスの缶の中には、液体になったガスが入っています。

これが気体に変わることで、火が燃えるしくみです。

液体が気体に変わるとき、まわりの熱を奪います。

これを「気化熱」と言います。

つまり、使えば使うほど缶そのものが冷えていくんです。

イワタニの公式サイトでも、カセットボンベを使う器具は時間とともに火力が落ちる性質がある、と説明されています。

あの夜、最初は元気だった火がじわじわ弱くなった理由は、まさにこれでした。

缶がすごく冷たくなっていたのも、ガスが気体になるときに熱を奪われ続けていたからなんです。

気温10℃がひとつの境目

もうひとつの原因は、外の気温です。

イワタニのよくあるご質問では、通常のカセットボンベは10℃を下回ると気化しにくくなり、5℃以下ではほとんど気化しないと案内されています。

我が家のあの夜は、10℃くらい。

まさに境目の気温だったわけです。

「真冬じゃないし大丈夫でしょ」と思っていたのが甘かったんですよね。

雪山の話ではありません。

身近なファミリーキャンプでも、普通に起こるトラブルなんです。

朝ごはんにも直結する問題

我が家のキャンプの朝ごはんは、カップラーメンが定番です。

息子たちが好きなキャラクターもののカップ麺を選んで、寒い朝は温かいラーメンで体を温めています。

つまり、朝イチでお湯が沸かないと、朝ごはんそのものが始まりません。

冷え込む朝ほど、ガスの火力が大事なんです!

通常のカセットガス(CB缶)とパワーガスは中身が違う

ガスの種類(ブタン・イソブタン)で寒さへの強さが変わる

CB缶に入っているのは、主にブタンというガスです。

実はブタンにも種類があって、寒さに強いのは「イソブタン」です。

イワタニの「カセットガス パワーゴールド」は、このイソブタンの割合を高めた、寒い時期の屋外向けの缶です。

公式の使用目安は次のとおりです。

種類使用目安の外気温
イワタニ カセットガス(通常)約10℃以上
イワタニ カセットガス パワーゴールド約5℃以上

※目安の温度で、若干下回っても使える場合があるとされています。

ただし、パワーガスも万能ではありません。

公式では、パワーゴールドでも5℃を下回ると気化しにくくなり、0℃以下では使えないと案内されています。

我が家の「パワーガスを持っていく」判断基準

最低気温とバーナーの説明書を確認して予備のカセットガスを準備する父

あの失敗以来、寒くなる時期はパワーガスを持っていくようにしています。

天気予報の最低気温が10℃を切りそうなら、パワーガスを用意する。

通常缶の目安が「約10℃以上」なので、そこを境目にしています。

缶は「使う器具の指定」を必ず確認

ひとつ大事な注意があります。

カセットボンベは、使う器具で指定されているものを使うのが基本です。

日本ガス石油機器工業会も、器具専用のボンベを使うよう呼びかけています。

イワタニのパワーゴールドも、使用を指定している器具以外には使わないよう案内されています。

寒い時期向けの缶はメーカーごとに用意されています。

自分のバーナーの取扱説明書で、対応する缶を確認してから選んでくださいね。

火が弱くなったときの安全な応急処置とNG行動

手のひらで温める・予備の缶と交換する

火を止めてから外した冷たいCB缶を手のひらで包む父

あの夜、僕がやったのは缶を手のひらで包んで温めることでした。

缶がキンキンに冷えていたので、握っている手のほうが冷たくなるくらいでした。

それでもガマンしながら、なんとかお湯を沸かしました。

「火が弱くなったら、まず缶を触ってみる」。

冷たくなっていたら、ドロップダウンを疑ってください。

ただし、火をつけたまま缶を触ったり握り続けたりするのは危険です。

バーナーの熱でやけどをしたり、器具を倒したりするおそれがあります。

温めるときは、必ずいったん火を止めてからにしてください。

もうひとつの方法が、冷えていない予備の缶に交換することです。

外した缶は手元で温めておけば、あとでまた使えます。

また、使いかけの缶より満タンの新品のほうが、ドロップダウンが起きにくいとも言われています。

複数のガスを混ぜた缶では、気化しやすいガスから先に減っていくためです。

寒い日は、新品の缶を予備として1本多めに持っていくと安心です。

破裂事故を防ぐ!絶対にやってはいけないNG行動

焦ると、つい「とにかく温めればいいんでしょ」と考えがちです。

でも、やり方を間違えると本当に危険です。

  • 焚き火や炭火のそばに缶やバーナーを置く
  • 大きな鍋や鉄板で、缶が入っている部分を覆う
  • 缶を火であぶる、熱湯につける

イワタニは、炭の熱や大きな調理器具からの熱で缶が加熱され、破裂に至った事例を紹介しています。

子どもが近くにいるファミリーキャンプでは、特に気をつけたいポイントです。

温めるのは「手のぬくもり程度まで」と覚えておいてください。

買い替えるなら「缶を温める仕組み」付きのバーナー

ヒートパネル・パワーブースターとは

途中で火が弱くなる問題は、バーナー側でも対策できます。

イワタニのカセットこんろには「ヒートパネル」という仕組みがあります。

バーナーの熱を缶に伝えて適度に温め、最後まで火力を保つためのものです。

ただし、小型のバーナーなど、この加温装置が付いていないモデルもあります。

イワタニのよくあるご質問でも、ジュニアサイズのこんろは加温装置の対象外と案内されています。

お使いのバーナーの取扱説明書で、ヒートパネルやブースターの有無を確認してみてください。

我が家のツインバーナー「US-1900」の構造

今、我が家で使っているのは、ユニフレームの「ツインバーナー US-1900」です。

缶をセットする部分に銅色のプレートがあります。

バーナーの熱をここから缶に伝えて、温める構造になっているんです。

あの夜のシングルバーナーとのいちばんの違いは、ここでした。

寒い時期は、このバーナーとパワーガスをセットで持っていきます。

US-1900の場合、ユニフレームでは寒さに強い「プレミアムガス」が用意されています。

ガスを選ぶときは、器具に合ったものかどうかを取扱説明書で確認してくださいね。

なお、缶を温める仕組みがある器具に缶カバーをつけると、熱が伝わりにくくなる場合があります。

おしゃれなカバーをつけたい人は、器具の説明書を確認してからにしましょう。

とはいえ、いきなり買い替える必要はありません。

まずはパワーガスを用意するだけでも、トラブルはかなり防げます。

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まとめ:秋冬キャンプは気温10℃を目安にガス対策を

ガスが残っているのに火が弱くなるのは、故障ではありません。

缶が冷えてガスが気体になりにくくなる「ドロップダウン現象」です。

我が家の対策は、この3つです。

  • 最低気温10℃を切りそうな日は、器具に合ったパワーガスを持っていく
  • 火が弱くなったら、手で温めるか予備の缶に交換する
  • 缶を焚き火や炭火に近づけない

11月のあの夜、ガスがあるのに火が消えそうになったときは本当に焦りました。

今は準備さえしておけば、寒い朝でもすぐにお湯が沸きます。

秋のキャンプの朝、父と息子たちが温かいカップ麺を食べる様子

息子たちと温かいカップラーメンをすする朝は、秋冬キャンプならではの幸せな時間です!

出発前には、キャンプ場周辺の最低気温を確認しておきましょう。

そして、お使いのバーナーに合ったパワーガスと予備の缶を忘れずに準備してくださいね。

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