「キャンプ動画でよく見る、ナイフで薪をシャラシャラ削る『フェザースティック』。かっこいいけど…私には無理!」と思ったこと、ありませんか?
うちも最初の頃、YouTubeで見た通りにフェザースティック作りに挑戦したものの、不器用すぎて薪を削るのに30分。子どもはお腹空いたとグズグズ、日も暮れてきて、結局その日は半泣きで着火剤に頼りました(笑)。
それ以来うちのキャンプは「火がつけばいい」スタイルに全振りしています。今日は、不器用さんでも、子ども連れでバタバタしてても、ちゃんと火が付く方法をまとめてみました!
この記事の要約
- フェザースティックなどの「技術系」着火は不要、固形・ジェル・ライター式着火剤なら誰でも5分以内に着火できる
- 薪は針葉樹(杉・松)を焚き付け用に、広葉樹(クヌギ・ナラ)を持続用に分けて使うと失敗が減る
- マッチタイプの着火剤なら、保護者がそばで見守りながら子ども自身に火をつける体験をさせられ、防災の学びにもなる
- 炭は「大人1人1kg」が目安、煙突効果を意識して空気の通り道を作ると炭にも火が回りやすい
- 牛乳パックは家にあるもので作れる着火剤として優秀、子どもと一緒に準備できる
- 火起こし器(チャコールスターター)を使えば炭への着火がほぼ失敗しない
フェザースティックを頑張らなくていい理由
キャンプ系のSNSやYouTubeでは、ナイフ一本で薪を薄く削ってフェザースティックを作り、ファイヤースターターでパチンと火花を散らして着火する…という「映える」シーンがよく出てきます。たしかにカッコいいんですが、これ、結構練習が必要な技術なんですよね。
子連れキャンプで時間をかけすぎるとどうなるか
子どもがいると「お腹空いた」「寒い」「眠い」のタイムリミットが容赦なくやってきます。火起こしに30分もかけている間に子どものテンションがガクッと落ちてしまうと、その後の雰囲気も含めてリカバリーが大変です。
道具に頼るのは「ズル」じゃない
着火剤やライターを使うことに罪悪感を感じる人もいるかもしれませんが、目的は「焚き火を囲んで楽しい時間を過ごすこと」であって、火起こしの修行をすることではないですよね。確実に火が付く方法を選ぶのは、むしろ家族キャンプでは正解だと思います。

火を付ける手段はこれだけ知っておけばOK
「結局何を使えばいいの?」という方向けに、選びやすいように並べてみます。状況や好みで選んでみてください。
固形・ジェルタイプの着火剤
100円ショップでも売っている固形タイプは、薪や炭の下に置いてライターで火をつけるだけ。ゆっくりと着火していくため、炭や薪の組み方に自信がない方でも火を付けやすいのが魅力です。ジェルタイプは固形よりも着火力が高めで、塗って使うタイプが多いです。
ターボライター・ロングライター
ターボライターは雨や風の影響を受けにくいメリットがあります。普通のライターだと、寒い時期は気化不足でガスが入っているのに火が付かないということもありますが、ターボライターならその心配が少ないです。柄が長いロングライターだと、手を炎から離して安全に火を付けられるので子連れには特におすすめです。
牛乳パック(家にあるもので代用)
実は牛乳パックも家にあるもので代用できる優秀な着火剤になります。牛乳パックは表面がポリエチレンでコーティングされているため、新聞紙よりも長く安定して燃えるのが特徴です。小さく切って準備する作業は、子どもと一緒に楽しめる時間になります。
※使用上の注意点:コーティングされている樹脂が燃える際、不完全燃焼を起こすと黒い煤(すす)や特有の臭いが出ることがあります。そのため、食材を焼く炭に直接使うのは避け、最初の薪(焚き付け)に火を移すための一時的な補助として使うのがおすすめです。また、必ず中をよく洗い、完全に乾かしてから使用してください。
マッチタイプの着火剤
意外と忘れられがちですが、マッチで擦って使うタイプの着火剤もあります。うちは下の子が「やってみたい!」と言い出したので、安全な距離と持ち方を教えてから、マッチを擦って固形の着火剤に火をつけるところを体験させてみました。最初はマッチ自体に火がつくだけでビクッとしていましたが、2回目からは「もう一回やる!」と夢中に。火って怖いものだけど、正しく扱えば道具として使えるんだ、というのを子どもが肌で感じられるいい機会になりました。

火起こし器(チャコールスターター)
炭メインで焼肉やBBQをするなら、煙突状の容器に炭を入れてその下で着火剤を燃やす火起こし器が安心です。初心者の方でも安全に効率よく火が起こせる方法として紹介されることが多く、うちわで何分も扇ぐ作業から解放されます。
薪と炭、それぞれの組み方の基本
「全部紹介」とはいえ、薪と炭は性質が違うので、基本だけ押さえておくと安心です。
薪は針葉樹と広葉樹を使い分ける
スギやヒノキ、マツなどの針葉樹の薪は、油分が多く火が付きやすい特徴があります。カシやケヤキ、ナラ、シラカバなどの広葉樹の薪は、最初は火が付きにくいものの、火持ちがよいので、最初は針葉樹で火を起こして、火が安定してきたら広葉樹を足していくのがコツです。
組み方は「井桁(いげた)型」が一番扱いやすいです。太い薪から順に、「井」の字型で縦2本・横2本と交互に組んでいくと、空気が通りやすくて火が育ちやすくなります。この井桁の真ん中の空洞部分に、先ほど紹介した着火剤や牛乳パックを配置して火をつけるとスムーズです。
炭は「量の目安」と「空気の通り道」がポイント
炭を使う場合の量の目安は、一般的な目安として(2〜3時間のバーベキューを想定した場合)大人1人当たり1kg程度と言われています。多めに用意しておくと安心です。
炭を組むときは、隙間をあけて空気の通り道を作ることで安定して燃えやすくなります。これは「煙突効果」と呼ばれるもので、下から新鮮な空気が取り込まれ、上昇するあたたかい空気によって火が効率よく燃え続ける仕組みです。炭は薪より火が付きにくいので、最初から着火剤や火起こし器の力を借りるのがおすすめです。

子連れキャンプで気をつけたい安全ポイント
道具に頼って楽をするからこそ、安全面はしっかり押さえておきたいところです。
着火剤・ライターの取り扱い
着火剤は便利な反面、取扱を誤ると事故やケガの原因にもなるので、子どもの手の届かないところで保管・使用しましょう。ライターで火を付けるときは、子どもを十分に離れた位置に座らせてからにすると安心です。
マッチは子どもの「火育」に向いている
先ほど触れたマッチタイプの着火剤ですが、火起こしの中で唯一、子ども自身の手で火をつけさせてあげられる方法です。マッチは構造がシンプルで、火が点く瞬間がはっきり見えるので、「火は熱くて危ないもの」ということを体感として理解させやすいんですよね。
体験させるときは、必ず保護者が隣について、擦ったあとのマッチ棒を入れる水入りの容器を用意しておくと安心です。家庭で防災訓練の一環として教えておくのも、いざ災害時にライターやガスが使えない場面で役に立つはずです。「キャンプで覚えたことが、もしもの時に活きる」というのも、火起こしを子どもと一緒にやる価値の一つだと思います。
火の後始末も忘れずに
燃えている炭や薪に直接水をかけるのは、緊急時を除いて絶対に避けてください。急激に発生した高温の水蒸気とともに、激しく熱い灰や火の粉が周囲に爆発的に飛び散るため、重大な火傷や周囲への引火リスクがあり非常に危険です。また、急激な温度変化で焚き火台などの器具が変形・破損する原因にもなります。
火の後始末は、自然に燃え尽きて灰になるのを待つのが基本です。キャンプサイトを出る時間や就寝時間から逆算して、計画的に薪や炭の投入をストップするようコントロールしましょう。どうしても早く消したい場合は、専用の「火消し壺」にトングで移して密閉消火するのが安全な方法です。
まとめ
フェザースティックが作れなくても、キャンプは十分楽しめます!着火剤やライター、牛乳パックなど「確実に火がつく方法」を選んで、その分の時間と気力を、子どもと焚き火を眺めながらおしゃべりする時間にまわしてあげてください。火起こしの腕前より、家族の笑顔が残る方が、キャンプの思い出としては絶対お得です!

